2020年2月24日
元社会部宮内庁担当、森暢平成城大教授の『近代皇室の社会史』
著者の森教授は、1964(昭和39)年埼玉県生まれ。京都大学文学部を卒業して1990年毎日新聞社に入社、社会部で宮内庁、警視庁を担当。98年退社して国際大学大学院。修了後に渡米し、CNN日本語サイト編集長、琉球新報ワシントン駐在記者。2005年、40歳で成城大学へ。文芸学部マス・コミュニケーション学科担当だ。
皇室ものでは、『天皇家の財布』(新潮新書)を刊行しているが、吉川弘文館HPにある内容紹介は――。 側室制や乳人制度など伝統的な婚姻・子育ての形を色濃く残していた皇室が、なぜ「近代家族」化の道を辿ることになったのか。一夫一婦制への転換、「御手許」養育の変遷、恋愛結婚の実態など、明治中期から戦後を対象とし、皇室内部の史料と新聞雑誌メディアをもとに検討。大衆化する社会情勢と連関させて考察し、時代に順応していく皇室の姿に迫る。
2020年1月31日刊、A5判 390ページ 、定価 9,000円+税
(堤 哲)