2021年7月27日
元サンデー毎日編集長近藤勝重さんが『まだまだ健康川柳 三途の川も遠ざかる』
《作家の桜木紫乃さんがNHKの「あさイチ」でこれまでの「健康川柳」の本を紹介してくれたのがきっかけで、「3冊目も!」となった次第》と、著者の近藤勝重さん。
毎日新聞の大阪本社発行版連載の「健康川柳」をまとめた。
『一日一句医者いらず健康川柳』(2008年刊)
『ますます健康川柳 210の教え』(2017年刊)
に続く第3弾である。
《桜木さん、出版に際し自ら何句か寄せてくれ次の作品に僕の心は動きました。
1日1回、人のふり見て我がふり笑え
五・七・五の定型にすべく「日に一度」などがいいかな、と思ってはみたものの、そうするとパワーダウンは免れず、これは破調ならではの句、言ってみれば惹句(じゃっく)が持ち味と理解し、そのまま本の帯に掲載させていただきました。
加えて同書には皆さんの200句近い佳句の他、桜木さんと、毎日新聞(大阪)の健康川柳を共催するMBSラジオ「しあわせの五・七・五」のパーソナリティー・水野晶子さん、それに僕による川柳談議なども収めています。何とぞご支援を。(選者・近藤勝重)》
近藤さんは、現毎日新聞客員編集委員。早大政経卒、69年入社。論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員などを歴任した。
私は大阪社会部で一緒だった。ちょっと斜に構えた事件記者・遊軍記者だったか。
実は、『サンデー毎日』連載の「ラブYOU川柳」を紹介しようと思っていた。
先週号の大賞は
不倫はダメ浮気は許すと妻は言い 東京都・心の叫び(69)
近藤選者の評。《質問です。不倫と浮気はどう違うのですか? 某作家ならきっとこう書いたことでしょう。
「ドラマが違うさ」
不倫には波乱に富んだ物語がいろいろあるのに対して、浮気には気まぐれに関係を持ったという感じで、そこにドラマ性はないというか…。
ただ、双方、浮気のつもりでも成り行き次第で劇的な不倫に発展することだってないとはいえないような気がしますが。どうなんでしょうか》
「サンデー毎日」は大人の週刊誌。人気作家村山由佳さんの連載小説「Row&Row」も、村山ワールドに入ってきました。ご愛読を!
(堤 哲)
『まだまだ健康川柳 三途の川も遠ざかる』は幻冬舎刊、定価1,100円(税込み)
ISBN 13 : 9784344038189
ISBN 10 : 4344038185