新刊紹介

2025年8月19日

『点字新聞が伝えた視覚障害者の100年』

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 銀座の教文館書店で立ち読みしていて、ことし1月に出版された『点字新聞が伝えた視覚障害者の100年』(明石書店刊)と出会った。

 毎日新聞社点字毎日編集部編、定価2,800円+税。

 明石書店のHPによると、1922年の創立以来、視覚障害者に大事なニュースや生活情報を届けてきた「点字毎日」は、時代の変遷と技術発展の中、社会参加への挑戦、権利拡大を求めた闘い、文化の進展をつぶさに記録してきた。世界に類を見ないメディアが見つめた日本と視覚障害者の歴史を豊富な写真とあわせて明らかにした一冊、とあった。

 「点字毎日」は、1922(大正11)年大阪毎日新聞社(大毎)が堂島新社屋落成記念で「サンデー毎日」「エコノミスト」とともに創刊した。

 国会図書館で検索すると、編集長濱井良文編で点字図書『点字毎日が伝えてきたもの : 100年の歩み』(毎日新聞社点字毎日刊、2023年5月)が出版されていることが分かった。

 本の内容がこう説明されている。——新聞社が発行している国内で唯一の点字新聞「点字毎日」(毎日新聞社発行)。2022年5月11日、1922(大正11)年の発刊から、創刊100年の節目を迎えた。ニュースや生活情報を視覚障がいのある読者に届け、視覚障がい者と社会をつなぐ架け橋になってきた。「点字毎日」では、創刊から100年までの歩みを振り返る連載企画を2021年5月から全25回と、番外編として関連年表を掲載。この連載をまとめて全3巻の点字冊子にしたもの。

 紹介が遅れ、申し訳ありません。

(堤  哲)