2023年1月5日
俳号「河彦」 元司法記者がツィッターで一日一句 満5年を達成
大晦日 喜寿の年過ぎ また一歩 河彦
俳句にもならない一句だが、ともかく一日一句のツィッター俳句は満5年を達成した。閏年もあり計1826句プラスアルファ―。それ以前も含め表示件数は3464件。フォロワーは62人。大学同クラスだった女性のコメントなどに後押しされ、来年も継続。
これは2022年の大晦日につぶやいたツィッター俳句。「河彦」は住まいのある隅田川沿いの「河」と自分の名前の一字を合成してつけた(高尾)。2018年の元旦以来、一日一句(たまに2句)をオンしてきて、とりあえずの目標だった満5年に到達した。
俳句は、2001年に元社会部長(元スポニチ社長)、牧内節男さん(97)がネット上の「銀座一丁目新聞」に「銀座俳句道場」を開設、自鳴鐘主宰の俳人寺井谷子さん(ご主人は元毎日新聞西部本社幹部)を選者に、毎月3句をメールで投稿し、天地人の評価や批評を加えてくれるというので、道場に弟子入りしたのが、本格的に楽しむきっかけになった。
俳句道場と並行してツィッターに登録、俳句らしきものが浮かんだら、書き込んできた。ツィッターのルールでは140字以内となっているので、その字数の範囲で、俳句の意味や背景、頭に浮かんだヒントなどを書き込んできた。素人の句集で、俳句だけを並べたものは、必ずしも意味が十分に伝わらないことが多く、この説明によって、自分の生活の報告にもなり、日記の役割も果たしてきた。フォローしてくれる方たちからは、「ツィッター俳句を読めば、日常生活がすべてわかる」と、俳句の出来栄えとは別の評価もいただいた。
これまでに、時々に執筆したコラムなどをまとめて『無償の愛をつぶやく』というタイトルで自費出版、つぶやいた俳句を収録してきた。第1巻(2014年)、第2巻(2017年)、第3巻(2020年)で、タイトルは拙句「無償の愛と ビールの泡に つぶやいて」からとった。この句は、銀座俳句道場の4回目(01年4月)に寺井さんが「天」に選んでくれて「見事にホップの効いた一句」とコメントしてくれた。
コラムは、昨年4月まで7年にわたって発行した季刊同人誌「人生八聲」、現在も毎月1回のペースで寄稿しているハワイの日本語新聞「日刊サン」などに掲載したものを収録した。現在、郷里の徳島新聞「勁草を知る」というコラム欄に2カ月に1回、寄稿しており、3年ごとの自費出版第4巻が実現すれば、未収録のコラムや俳句を記録に残しておきたいと考えている。
俳句をつぶやいていて嬉しいのは、一句ごとに反響があること。大学の教養学部時代に同じクラスだった女性が、クラス会の機会に自分の趣味を紹介したところ、ツィッターにコメントを書き込んでくれるようになり、それが励ましになって、できるだけ毎日、つぶやくようになり、5年前に一日一句を目標にするきっかけになった。
友人の花見正樹さんが主宰するブログ「開運堂」では、日々の拙句を転載し一部は内容に見合う写真も配置して紹介してくれている。
ツィッター俳句は今年に入っても継続しているので、興味のある方はご覧ください。
(元社会部司法記者 高尾 義彦)