2025年5月7日
マスターズ陸上100mで奮戦 元出版営業部・宮迫雄二さん
2010年10月、東京・出版局出版営業部で定年を迎え、長い単身赴任生活を終えて福岡に戻りました。定年後は新聞之新聞社で新聞、出版、印刷関係の取材を続け14年になります。今年75歳です。
中、高、大学の10年間、陸上競技110mハードル(中学は80m)を続けました。50歳を過ぎた頃から、60歳になったらマスターズ陸上競技大会に出場することを目標にジョギングから取り組み、予定通り60歳から参加して、今年で15年になります。

私が所属している福岡マスターズ陸上競技連盟では30代から100歳以上まで約500人がさまざまな競技を楽しんでいます。ハードル競技をしたかったのですが、体力的に難しく100m走で毎年6回ほどの公式大会に参加しています。同年代で100mに参加している人は福岡県では20人程度です。100mを全力で走ることは、年齢的にはかなり厳しくなっていますが、レース前の緊張感とゴールした時の達成感を味わっています。私の100mの記録は60代で13秒台、60代後半が14秒台、現在は15秒台で、今後、いかに持続していくかが課題になります。ちなみに70~74歳クラスの100mの世界記録は12秒77、日本記録は13秒26です。続けることができたら年齢別日本記録のチャンスが生まれる可能性はあります。練習は毎週2回グランドで約2時間、汗を流しています。

今年の秋は福岡市東区の博多の森陸上競技場で全国大会、来年は韓国・大邱で世界大会の開催が予定されていますので、その時まで競技を続けたいと考えています。現在、福岡マスターズ陸上競技連盟の理事で国際交流部に所属、九州マスターズ陸上の理事も務めて、大会運営なども担っています。
釣りも趣味で、若い時は玄界灘の沖ノ島などで磯釣りをしていましたが、定年後にルアーフィッシングを始めて、自宅から約5分の波止で毎朝約2時間程度、ブリ、シーバス、ヒラメ、マゴチ、サゴシ(サワラの幼魚)などの釣りを楽しんでいます。6時半に帰宅して9時から仕事の毎日です。
70歳の時に心房細動から心不全を発症して5回入退院を繰り返しましたが、カテーテルアブレーションの治療で良くなりました。入院時に担当医から、心不全は繰り返すと死に至ると言われて、「死期が近い。もう走ることはできない」と落胆しましたが、「走れるように頑張りましょう」と励まされたことで、走ることを目標にして現在に至っています。他に病気を抱えていますが、体が動く時にしっかり楽しみたいと考えています。
(西部毎友会 宮迫 雄二)