定期総会・懇親会

2023年3月27日

 大島理森前衆院議長を講師に招き、4年ぶりに東京毎友会総会・懇親会開催
 第71回定期総会・懇親会 令和5年3月23日 開催記録

石井会長

 東京毎友会の総会・懇親会が3月23日午後3時、東京・内幸町の日本プレスセンター10階にあるアラスカで開かれた。コロナ流行のため足掛け4年ぶりの総会。あいにくの悪天候にも関わらず82人が出席した。

 まず令和元年からの物故会員194人の冥福を祈って黙祷を捧げ、杉山事務局長の司会で、石井國範会長の挨拶に始まり、中原会計担当の決算方向、事業報告などの議事が進み、毎日新聞OBの大島理森・前衆院議長が記念講演。松木健・毎日新聞社長の挨拶の後、会場のレイアウトを変更して同4時から高尾相談役の音頭で乾杯、立食形式で懇談が始まった。

 石井会長は「パレスサイドビルでの飲食が難しくなったので、会場を移しての総会となりました。コロナで会の活動も何かと制約がありましたが、来年からはこの時季にこの会場で必ず総会、懇親会を開きます」と決意表明。決算報告では、令和元年度に大量の入会(121人)があり、定期預金を積み増しして1500万円としたことや、令和2年度から「紙」の社報の配送会計を設け、希望者に年4回、2,500円で配送していることなどが報告された。

大島前議長

 記念講演で大島前衆院議長は「戦後世代の政治家としての思い」と題して、「54年前に毎日新聞広告局に入社し、28歳で政治の世界に転身した私にとって、竹橋は人間学習の場でした。14勝1敗の政治活動を振り返ると、私は状況をみて対処するタイプ。多くの人が議論しながら新聞製作に関わっている竹橋で学んだことです。改めて竹橋に感謝します」としみじみ話し、「戦争をしないことが政治家の責務」と強調した。

松木社長

 昨年4月に就任した松木社長は「中期経営計画を策定し事業を再スタートした直後、用紙代の値上げ要求を受けるなど新聞業界は厳しい状況だが、ネット分野に注力するなど全力で取り組んでいる」と展望を述べた。

 懇親会には丸山前社長、朝比奈前々社長も姿を見せ、昔話に花が咲いた。最高齢は95歳、女性は6人。夫人の〝介護つき″で参加した熱心な会員もいた。

 毎日新聞の機構改革で毎友会の担当は総務部から社長室に移管となり、社報室広報ユニット長の加藤潔さんが事前打ち合わせなどに参加。運営委員会は「慣れない会場で多少の準備不足もあったが、来年は参加者100人以上を目標に頑張る」と反省を込めて総括した。

 会場には、トルコ・シリア地震救援の社会事業団募金箱も設置され、募金額は11000円になった。

(運営委員、大洞 敬。写真は元写真部、橋口 正)

≪福島清さんのフェイスブックから転載≫

 3月23日、満開のサクラに雨の一日。

 午後3時から毎日新聞OBの交流・親睦組織「毎友会」の4年ぶりの総会が、日比谷のプレスセンター10階アラスカで開かれ、総会恒例の議事の後、大島理森・前衆議院議長が約30分講演しました。

 大島さんは1946年青森生まれの76歳。慶応大学卒業後、毎日新聞社広告局に入社。案内広告担当で2階の広告局から3階の活版場にも行ったというから、当時もしかしたらすれ違っていたかもしれません。28歳で退社して政治家となり、青森県議から衆議院議員に。選挙は全部で15回あったが1敗14勝。

 「政治的人間として生きて来た過程で、毎日新聞時代は貴重な経験だった」「戦後生まれで戦争体験はない。毎日新聞がちばてつやインタビュー記事を掲載したが、毎日の記者にやって欲しかった」「官邸に聞こえるように言うが、日本の安全保障と外交は大きな課題だ。防衛力の必要性は認めるが、国会の防衛問題に対する議論は不十分だ」「安倍元首相は国葬にしたが神にしてはならない」「政治は、状況・制度・原理原則に基づいて進めるべきだが、今の政治は状況に流されている」「民主主義を発展させるうえで、野党の役割は大事だ」――。

 毎日新聞在社時代の経験を忘れず、戦後生まれでは初めてで、安倍政権時に2336日となった衆議院議長就任期間は史上最高との大島さん、まだ76歳というから、今の統一協会べったり議長なんかより、もっと続ければよかったのに。

 会場から見える日比谷公園は雨に霞み、西幸門の満開のサクラも雨に打たれていました。

定期総会・懇親会開催記録